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地図でスッと頭に入る鎌倉・室町時代

累計35万部を突破した『地図でスッと頭に入る〜』シリーズ。2022年のNHK大河ドラマは『鎌倉殿の13人』。日本の中世は『平家物語』『太平記』などの記述を頼りにしてきたが、不鮮明な部分が多かった。近年、文献の研究が進み、軍記物が伝えてきたのとは異なる実像が浮かび上がり、いまもっとも注目される時代だ。鎌倉・室町時代を地図でたどるとともに、明らかになった新事実をクローズアップ。従来の鎌倉・室町観との違いを示しながら新たな視点で中世史を紹介。おなじみのわかりやすい解説と豊富な図解で読み解く。

[見どころ―目次から抜粋]
■源氏の挙兵/宿命のライバル、平氏と源氏が全国各地で戦を繰り広げる
■一ノ谷の戦い/平氏の野望を打ち砕く 源義経の奇襲「鵯越の逆落とし」
■壇ノ浦の戦い/日本史上初の本格的海戦が勃発 戦局を左右したのは潮の流れ!
■奥州合戦/源平合戦で大活躍した源義経を兄の頼朝が排斥した理由とは? 
■鎌倉幕府成立/全国に守護が設置され、頼朝の征夷大将軍任命で幕府が成立!
[中世史の最前線]あの肖像画は将軍ではない?源頼朝の本当の顔 
■幕府の統治機構/封建制のはじまりとなった鎌倉幕府の統治システム 
■13人の合議制/カリスマ源頼朝の死後、幕政の主導権を握った13人とは? 
■比企能員の乱/「13人」のメンバーの北条時政が粛清の嵐で源氏将軍の独裁を阻む
■和田合戦/鎌倉で大規模な市街戦が勃発!北条義時と古参の御家人の戦い 
■将軍断絶/3代で途絶えた源氏将軍の系譜 ますます勢いを増す北条氏の権勢
■後鳥羽上皇の企み/目指すは公武合体による親政 後鳥羽上皇がついに動き出す! 
[中世史の最前線]言葉のイメージはよくないが、院政は悪いシステムではなかった? 
■承久の乱/公武の力関係を大きく変える中世最大級の大乱が起こる!乱の結果、幕府が勢力を拡大し、公武二元体制を終わらせた
■執権政治/武家政権を安定させたのは稀代の名執権・北条泰時! 
■文永の役/日本侵略の危機!そのとき幕府はどう動いた? 
■弘安の役/モンゴル軍が再び襲来するも、またもや暴風雨によって失敗! 
[中世史の最前線]元寇で「神風」は吹いたのか、吹かなかったのか?
■鎌倉新仏教/上流階級から庶民のものへ……次々に誕生した新しい仏教宗派 
[中世史の最前線]鎌倉新仏教と旧仏教はどんな関係だった? 
■得宗専制政治の確立/将軍にならず得宗として権力を掌握した北条氏一族 
■両統迭立/皇位継承が不安定に……皇統が持明院統・大覚寺統に分裂! 
■正中の変・元弘の変/幕府に戦いを挑み、2度も失敗……それでも信念を貫いた後醍醐天皇 
■鎌倉幕府の滅亡/幕府方の足利高氏が謀反!新田義貞も活躍し幕府が滅びる
■建武の新政/武家軽視の方針が仇に……挫折した後醍醐天皇の夢 
■中先代の乱/ついに後醍醐天皇と決別!政府打倒を目指す尊氏 
[中世史の最前線]黒い馬にまたがる騎馬武者は足利尊氏ではない? 
■南北朝の分立/朝廷が分裂して天皇も2人に!北朝と南朝の攻防がはじまる 
■観応の擾乱/尊氏と直義の骨肉の争い!史上最大の兄弟喧嘩の顛末は?
■将軍権威の確立/武家と公家両方の頂点に立ち、幕府を全盛期に導いた足利義満!
■幕府統治機構の確立/鎌倉幕府を踏襲した統治機構が義満の時代にようやく確立する 
■南北朝合一/南北に分裂していた朝廷が約60年のときを経てひとつに! 
■日明貿易/優先すべきは名より実 巨大ビジネスをものにした義満 
[中世史の最前線]足利義満は本当に天皇の地位を奪おうとしていたのか

〔著者〕
山田 邦明(やまだ・くにあき)
1957年、新潟県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学史料編纂所教授などを経て、現在愛知大学文学部教授。日本中世史を専門とする。主な著書に『鎌倉府と関東』(校倉書房)、『日本の歴史8 戦国の活力』(小学館)、『日本中世の歴史5 室町の平和』『戦国のコミュニケーション』『人物叢書 上杉謙信』(以上、吉川弘文館)、『日本史のなかの戦国時代』(山川出版社)、『鎌倉府と地域社会』(同成社)などがある。

ISBN13: 9784398144652

ISBN10: 439814465X

発売日/年版: 2022/1/28

判型: A5

価格: 1,320 円(税込)

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